新型電気炉搬入!!
皆様こんにちは♪製造部の渡辺です♪いつも当ホームページを御覧頂き誠にありがとうございます♪今回のブログは、つい先日新しく大型の電気炉1台と小型の電気炉1台の計2台を搬入した時の様子や、今まで活躍していた旧電気炉のことなどをメインに書いていきたいと思いますどうぞ最後まで温かい目で見て頂きますよう宜しくお願い致します
旧電気炉は約40年間も使っていて、今後の修理時に使用する部品などがもう手に入り辛くなったり、故障してもすぐに代わりの物を用意出来そうにない等の理由から購入することになりました
こちらが長年使用していた大型タイプの電気炉です
私が入社した時からあり、私よりも年上約40年も働き続けてくれた電気炉です
毎月メンテナンスや清掃をしたり、時にはモーターや各部品を交換したり、修理しながら大事に使って来ました冬には内緒で焼き芋を焼いてみたり私は毎日の様にこの電気炉を使っていた方なので、とても愛着がありました
っていうか、まず『電気炉』って何なのって思う方もいると思うので簡単に説明しておくと、主に硬鋼線やステンレスで成形されたバネを熱処理する為の物で、目的はバネの成形加工で生じた有害な残留応力の除去し寸法を安定させる事と耐へたり性や疲労強度の向上です熱処理はバネを作るのに欠かせない工程なのです
最終日の最後に電気炉を使ったのは、内垣製造部長でした
【9月17日】
まずは新電気炉搬入の前日、旧電気炉を外に出しやすい様に周りを清掃していきます
普段掃除しない所に埃やバネが落ちていました
途中でいつもお世話になっている電気屋さんも到着し、ダクトの取り外しや電気配線の工事もやってもらいました
ダクト内の煤がヤバかったです大袈裟じゃなく無限に出て来ました
工場長が『引退記念や』とかって言ってこの日を一つのイベントとして粋に盛り上げたりもしてくれました
本当に長い間お疲れ様でした最後に旧電気炉の前で記念撮影をしましたハイチーズ良い写真が撮れました
この2日後に新電気炉が到着しました平日は仕事も止められないので9月の3連休を使って搬入する予定になり、工場長と部長二人と私も写真係として立ち会いさせてもらいました何か寂しい気持ちと新しい電気炉はどんなモノなのだろう?と言う気持ちで少し複雑でした
【9月18日】
旧電気炉を外に運び出して行きました
さすがに慣れていますね阿吽の呼吸で電気炉を浮かしていきました
前日に準備していたこともあり、思ってたより作業はスムーズに進んで行きました
最終的にスクラップとして持って行ってもらう為に解体出来る箇所は全て解体していきました
電気炉の中の耐熱材などを取り出し、だんだん骨組みだけになっていきました…
5人掛かりで暑い中やってくれていました埃が舞って本当に大変そうでした
最終的にはこんな姿にヒーターも50本位あるんじゃないですか~あまり中の構造は知らなかったのでビックリ写真には写ってないですが、耐熱材もゴミ袋10袋ぐらい出ていました
いったん何も無くなったこの時は工場内が広く感じれましたこれで今日の作業は終了この日の翌日に新電気炉が届きました
【9月19日】
トラックが到着会社の前の道幅や駐車場が狭いので、こういう時はいつもギリギリで緊張しますどんな電気炉なんやろな~まだ実物は見たことは無かったのでワクワクしていました
無事に車庫入れが終わってからは、まずは小型の電気炉から降ろしていきました
狭い所にクレーンを通して吊り上げてたりしていました
この小型の電気炉、私の第一印象は『カワイイ』でした(笑)
トラックの大きさと比例していない小さなサイズ感…
コロコロと転がしてアッサリと搬入して行きました…
2階で使用する為の電気炉なのでリフトで上げました
せ~の~運輸
ピ~ピ~ピ~ブザーを鳴らし安全第一で上げていきます
『TBEー105』という電気炉です主に2階の細物コイリング用の電気炉で使用していく予定です製品が小さいモノも熱処理しやすくなりますし、コイリング工程から直結で電気炉に投入していけたり、品質向上と時間短縮に貢献し、今後これから大活躍してくれると思います
そしていよいよ次は大型電気炉
ちょうどこの日の前日は台風が来ていて、作業も予定通り出来るか不安だったのですが、当日はとても天気が良くなり本当に良かったです
慎重に慎重に吊り上げて動かしていっていました
全長4680㎜もある長~い電気炉冷却ファンなんかも付いているので、その分少し旧電気炉より長く大きいです
電気炉を運搬して下さった方は、当日は朝早くから横浜から来てくれたんですよ~荷物を降ろしたらその日のうちにまた車で横浜まで帰って行かれましたバタバタの動きだったと思います本当にありがとうございました
重たいモノなんで4人掛かりで慎重に動かしながら運んでいきました
通路ギリギリゆっくりゆっくり運んで行きました
そして遂に設置完了取り扱い方や新しい機能などを分かりやすく説明して頂きました『わからない事があればいつでも気軽に連絡下さい』と言って下さりました東京瓦斯電炉の方々、本当に色々とありがとうございました
あっ!そうそう会社の名称が『東京瓦斯電炉株式会社』から事業統合を経て『株式会社ヒートエナジーテック』という社名になったそうです熱設備セグメントの経営資源を効率的に集中投下させ、カーボンニュートラル即応した環境にやさしい電気とガスの利点を活かしたハイブリットな熱設備製品の開発・製造及びIoTを始めとするDXの推進を加速し、脱炭素社会への貢献を目指していくようです
見て下さいよコレ~ピッカピッカの新品ですよ~
イメージ通りのレイアウトが出来ました『TBE-520Z』という名の電気炉メタリックな感じが良いでしょ
現在使っている状況の写真を何枚か載せておきます
入口に少し傾斜をつけた台を設置しバネを投入し易くしました
出口では出て来たバネを受けている箱に全て入る様にしています今はまだ簡易なダンボ―ルで応用していますが、取り外しの出来るしっかりしたシューターを今現在製作中です
今までの電気炉はバネを300℃以上で熱処理されて出てくるので、素手で触る事なんて出来なかったのに、この新電気炉には冷却ファンが付いているので、出て来る頃にはしっかり冷めているんです最初は本当に感動しました火傷する心配もありませんし、熱処理作業がとても効率的になりました
旧電気炉に比べて電気炉内部の高さが150㎜もあり、天井に引っ掛からない様に注意していたバネも楽に投入出来ますし、もっと大きなバネも楽に投入出来そうです
二日間で作業を行いましたが、どちらの日も予定より早く午前中に終わらせて下さり感謝ヒートエナジーテックの皆様、尾崎電気の皆様、本当にありがとうございました
実際に何日間か使用しましたが、熱の伝わり方にバラツキも無く、厳しい公差の製品でも安心して対応できそうです他にも“何日の何時に何℃で使用したか分かる記録計”や“急激な温度変化を知らせてくれるアラーム”等々…色々な新しい機能が付いていますですが今のところ使いこなせていませんこれからじっくり取扱説明書を読んで勉強していき、メンテナンスの事やわからない事等があれば連絡させて頂きながら、この電気炉をこの先何十年と大事に使っていけるようにしていきます
PS追伸
少し前の話ですが、川口工場長が大きなスイカを会社に差し入れとして持って来て下さってたので、せっかくやからイベントとして『スイカ割り』しようということになりやりました少しですが、その時の様子をオマケで載せておきますコロナ禍でなかなか遊びに行けなかったり、会社でのイベントの少なくなってきた中だったので、個人的にはすごく楽しかったイベントでした
スイカを割る役目は裸の大将?田中さん
スイカ割りなんて人生で数える程しかやった事が無かったので、新鮮で笑いました
一斉に皆でわ~わ~言うから田中さん混乱していましたね
『もっと右や~』『もうちょっと前ですよ~』なんて言いながら…せ~の~
パカッ
自分で割ったスイカは美味しいですか?
『おいしいわね~』
御馳走様でした
皆で食べるスイカはとても美味しかったです
というわけで、今回のブログはこの辺で失礼させて頂きます最後まで御覧頂きありがとうございました