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研磨って?? 【研磨という仕事】

はじめまして。研磨機(小)を担当している大林と申します。
初ブログです。よろしくお願い致します。
研磨の担当になって早3年になります
まだまだ色々と勉強不足な点もありますが、紅一点(?)日々頑張って研磨の仕事をしています

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一般的に、『研磨』って聞くと、皆さんは「金属の表面を綺麗ピカピカに磨くこと」って思う方も多いかと思います
しかし、バネ業界での研磨というのは、『バネの座りを良くする為にバネの両端を削ること』を言うんです
正確には『両端座面研磨』と言います
例えばコレ↓研磨していないバネだと…

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ご覧の通り、バネは真っ直ぐ立ちません
しかし、これを研磨してあげると…

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ほらこの通り見事に真っ直ぐに立ちました

私は主に、線径が細く(φ0.35~φ1.60位)、径の小さいバネをメインとして小型の研磨機3台を担当しております
コイリングして熱処理されたあとの押しバネを、ひとつひとつの形状にあった研磨盤やブッシュ(バネを投入する筒状のパイプのようなもの)、砥石等を選定していくところから私の仕事は始まります

これが『研磨盤』と呼ばれるモノです

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そして、これが『ブッシュ』と呼ばれるモノです

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研磨をしていくなかで、変形やチギレ、焼け、荷重や直角度など、様々なことに気を使いながら、“品質重視”“納期厳守”をモットーに綺麗なバネを次工程へとまわしていくのが私の仕事であり“使命”です
今日はそんな私の仕事場での最近のちょっとした工夫や、普段から特に注意している点などを少しだけ御紹介させて頂こうかと思います

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弊社では数え切れないほど多くの種類のバネを製作しています
普段私が研磨している押しバネは、似たような形状の製品も多いので、“異品混入”などには、特に注意が必要ですなので、私は各研磨機、各容器ごと等に、見た目にも分かりやすいように色別をしています

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これをしただけで、異品混入はもちろん、あらゆる作業の効率がアップしました
他にも、異品混入防止の為のルールはたくさんあります
ひとつの製品の研磨が全て終了したあとは、必ず完成品の受け箱を逆さまにしてから、次のセットに取り掛かります

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当然のことかも知れませんが、私はこの作業を、研磨終了後に必ず行っています
そして、完成品受け箱は、新たな製品を研磨する時に初めて設置します

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他にも気を付けていることは多々ありますが、その中でも、ブッシュの選定には特に注意しています
弊社には数多くのブッシュが用意されていますが、バネの種類からすれば、全て適正なものがあるとは限りません
では、そこをどう対応しているのか??

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すいませんそこは企業秘密でもあるので、ここでは詳しく説明することは出来ませんが、弊社独自の方法で対処しています
コイリングされたものを最大限生かす工夫をし、小さなことにも気を使いながら、品質重視で研磨作業をしている大林なのでした

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というわけで、今回の初ブログはこの辺で…めでたし。めでたし。

 

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