このピッチの荒い品をコイリング機ではなく、フォーミングの機械(RX-４０A)で製作しました。

どのように加工したかは企業秘密になりますが、これほどまでにピッチを空けて巻くのは大変苦労をしました。

通常の押しバネを巻くマシンなどでは、空けれるピッチにも限界がありますので、そう簡単には出来ません。

最初は『正直ちょっとこれは無理じゃないかなぁ…』と思っていましたし、実際、機械メーカーの技術者達に聞いてもハッキリと『これは出来ない！』という回答でした。

が、ならば…という気持ち、『なんとか作ってみせる!!』という強い思いから、製作可能とまでに至りました。

阪神精密発条㈱は小さな会社ではありますが、従業員ひとりひとりが皆、熱い気持ちを持って日々のモノづくりに情熱を注いでおります。

この品も、そんな情熱がカタチになったほんの一例です。少数精鋭のエキスパート集団だからこそ、出来上がるモノもあるのだと自負しております。