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押しバネ研磨【大量高速生産編】

お久しぶりです。『桜の似合う男』に続き、夏の花『ひまわりも似合う男』田中 浩司です
で、こんな写真を撮らされました(笑)

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さて、今回のブログのテーマは、“押しバネ研磨大量高速生産
題して『研磨職人の熱き想い』という感じで、押しバネの『研磨』にスポットを当ててブログを書いていこうかと思います

テーマとする押しバネは、当ホームページの製品紹介でも御紹介させて頂いておりますが、弊社が製作する押しバネの中でも常に生産量トップ3に入っている製品ですそれを毎月約40~50万個をコイリング→テンパー→研磨→水洗い→水溶性錆止め処理→防錆油塗布→検査作業…という流れを通って出荷している言わば弊社の看板商品でもあります

これがその****スプリングです

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当製品の生産能力はもちろん、弊社には高い技術力、経験豊富で幅広い知識を持った一流の研磨プロが存在しますので、品質面も万全です
研磨の仕事は他にも多々ありますが、この****スプリングという製品はここ10年間程毎日ずっと動き続けています
しかし、この製品の研磨は全て手入れで行っているので、数台の研磨機を掛け持ちしていると正直かなりしんどく、多くの従業員に応援をしてもらって何とかやっているような状況の時も多々あります

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受け箱の中身がいっぱいになったら、コンタミ対策として一度ザルの中にバネを入れ、ふるいにかけて研磨粉を落とす作業も行っています
一見地味な作業ですが、これも弊社基準の品質を保つには欠かせない作業なのです

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当製品の研磨は1時間に約5200個も仕上げているので、最低でも1日に2~3回はドレッサーをかけています
それをしないと目詰まりが起き、バネの端面に研磨による焼けが生じたり、研磨によるバリ等も出てしまうのです
他にも定期的に研磨のメンテナンスをしたり、研磨盤を外して削りカスを除去したり、このバネの為だけに毎日行う作業も多くあり、とても神経を使います
特に上面砥石を交換する作業は大変で時間もかかり、疲れる作業なのです

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それでは、今回のブログのテーマにもなっている大量高速生産
実際どれ位のスピードで研磨しているのか
では、その様子をご覧頂きましょう

どうです?なかなか速いでしょ?(笑)
このスピードで研磨できるのは弊社・阪神精密発条の中でも一流の研磨職人だけです(自画自賛)(笑)
しかし、この速さで研磨していると どうしても砥石の磨耗が早い為、研磨面に焼けが生じやすいのですなので、研磨面のチェック等は定期的に行なっています
他にも研磨をする際にはいくつかの確認チェック項目があるので、作業記録等は細かく多く存在します

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ただ、数台の研磨機を掛け持ちしているため、うっかりチェックを忘れてしまうことも
そこで思いついたのがタイマー
このタイマーを使うようにしてからは、一度もチェックすることを忘れたことがありません

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研磨という仕事は、ただ単にバネを削るだけではありません
常にあらゆることに気を使いながら様々な点に注意し、品質を考え、メンテを怠らず納期を守り…
とまぁ、大変な作業も多い研磨の仕事ですが、これが私の生きる道なのです


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今後も更にレベルの高い研磨職人でいられる様に日々精進して参りたいと思います
それでは、今回のブログはこの辺で失礼させて頂きますまたの機会でお会いしましょう

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